歳を取ると筋肉痛が遅くなるって本当?

年を取ると筋肉痛になるのが遅くなるなんていう会話、ときどき耳にしませんか。
若い頃は、
「筋肉痛がすぐに出るなんて、若いねぇ!」
と、年上の人に羨ましがられていたのに、年を重ねてからは「筋肉痛になるのが遅いなんて、お前ももう年だな〜!」
なんてからかわれたり。
そもそも年齢と筋肉痛には、どのような関係があるのでしょうか?
「お肌の曲がり角」のように「筋肉の曲がり角」も存在するのでしょうか?
気になってきたので、今回は「年を取ると筋肉痛になるのが遅くなる」といわれる原因についてリサーチしてみました!
最近、筋肉痛になるのが遅くなってきたなと感じている方、これから運動によるダイエットにトライしようと思っている方などは、よかったら読んでみてくださいね!
目次
筋肉痛の原因、実はあいまいだった!
そもそも、どうして筋肉痛が起こるのか、ということですが、実はまだその原因ははっきりと解明されていないそうなんです。
とはいえ、次のような「原因ではないか」と考えられているものがあるので、まずはチェックしておきましょう。
疲労物質「乳酸」が溜まる
かつて考えられてきたのが、激しい運動すると蓄積される疲労物質「乳酸」の存在。
乳酸が蓄積すると、神経を刺激して痛みを引き起こすといわれています。
この痛みがいわゆる筋肉痛ではないか、と考えられてきたようです。
筋肉の損傷
しかし、近年、より有力な原因だといわれているのが「筋肉の損傷」。
普段、動かさない筋肉を使うと、筋肉を形成している「筋繊維」がダメージを受けて炎症を起こしてしまいます。
しかし、この筋繊維、炎症を起こしても、ちっとも痛みを感じない“鈍感タイプ”のようなんです。
それを見かねて?筋繊維のダメージを回復させようと助けてくれるのが、白血球!
白血球たちは、大人数で集まって、損傷した筋繊維の組織を一掃してくれようとがんばります。
しかし、そんな心優しい白血球も、タダじゃ助けてくれない。
痛みを発する物質「発痛物質」を放出しながら、損傷した筋繊維の組織をお掃除してくれるのです。
この「発痛物質」が筋繊維を包んでいる「筋膜」を刺激して初めて筋肉痛が起こるといいます。
↓
筋繊維が損傷する
↓
白血球が、発痛物質を放出しながら、損傷した筋組織を回復
↓
発痛物質が筋膜を刺激
↓
筋肉痛と感じる
運動してから痛みを感じるまでに、このようにいくつかの段階があり、そのタイムラグが、「筋肉痛が遅れてやってくる」ということに繋がるようです!
その差は、運動の頻度!
筋肉痛が起こるメカニズムはなんとなくわかったところで、今回の本題。
「それが年齢とどう関係があるのか!?」という点ですが……。
なんと「関係ない」そうなんです!
先に挙げた痛みを伴うまでの時間は、普段、運動をしている人は、痛覚が敏感になっているために、短い。
そして、普段、運動をしていない人は、痛覚が鈍感になっていて、感じるまでに時間がかかるそうなんです。これが、「筋肉痛が遅れてやってくる」といわれる原因。
筋肉痛を感じるまでの時間は、年齢ではなく「運動の頻度」によるということですね!
若い人は、比較的、運動する機会が多い
では、「運動の頻度」と「年齢」を考えてみると、確かにそこには関係が見えてきます。
例えば学生さんだったら、体育の授業や部活動があり、社会人になってからも、積極的に体を動かすレジャーに出掛けるのは、どちらかといえば若い方。
そんな若い頃に比べ、年を重ねるにつれ、ちょっとずつ体力が衰えて、仕事や子育てに忙しくなって、運動に足が遠のいていく……。
もちろんいくつになっても、定期的に体を動かしているアクティブな方もいますが、若い頃よりも運動する機会が減っている人が多くを占めるのではないでしょうか。
というわけで、「年を取ると筋肉痛が遅くなる」ではなく、「運動する機会が減ると筋肉痛が遅くなる」が正解ですね☆
回復だって速い!
ちなみに、筋肉痛を感じるまでの時間だけでなく、その回復のスピードにも違いがあるそうです。
頻繁に運動している人は、すぐに筋肉痛になって、さらにすぐに治っちゃう!
しかし、普段、あまり運動していない人は、遅れて筋肉痛が襲ってきて、ダラダラと回復していく……。
年をとってからの失恋の傷はなかなか癒えない、みたいなものでしょうか?
日頃から、若い頃のように柔軟に動かしておくことが、ダメージへの回復スピードを上げるようですね!心も体も。
筋肉痛を早く回復させる方法もある!
とはいえ、何歳であろうと、筋肉痛は辛いもの。
できるだけ早く治したいですよね!
そこで、筋肉痛を早く回復させる方法がありますので、合わせてご紹介します。
ゆっくり湯船に浸かる
筋肉痛を回復させるためには、血行の促進が必要不可欠!血行をよくすることで、筋繊維の回復に必要な栄養素や酸素が、早く行き渡り、回復も早くなります。
激しい運動をした日は、シャワーで済ませずに、ゆっくりぬるめのお湯に浸かることをおすすめします。
ちなみに、炭酸ガス系入浴剤は、発生した炭酸ガスが、皮膚内に浸透して、末梢血管を拡張させ血行促進させます。
それにより、入浴剤を溶かしていない同じ温度のお湯よりも、2〜3℃高く感じるという特長が!
さらに疲労回復効果があるので、運動をした日の入浴におすすめですよ♪
ストレッチをする
筋肉痛で体がカチコチになっているときは、できるだけ動かさないようにしていたくなりますが、それは逆効果。
ストレッチをすることで、血流もよくなり回復が早くなります。
また、ストレッチは筋肉痛の予防にも効果的。
運動前、運動後にしっかりストレッチをすることで、症状を軽減できるので、必ず行うようにしましょう。
たんぱく質を中心としたバランスの良い食事をする
筋肉を作る栄養素「たんぱく質」を摂取することも、回復を早める一手。
肉・魚・大豆製品などを積極的に摂取しましょう。
さらに、血液をサラサラにする効果のあるビタミンCや、血行促進をサポートするビタミンEなどの栄養素も、食事から補うことができます。
できるだけバランスのよい食事を摂るように、心がけましょう。
医師に相談
あまりにも痛みがひどかったり、長くつづくようであれば、肉離れを起こしている可能性も!
自己判断せずに、医師に相談することをおすすめします。
筋肉痛が遅れてやってきたら運動不足のサイン
というわけで、筋肉痛が遅れてやってきても、「もう年だ……」なんて、傷つかなくてもいいんですね!
「最近、運動不足なんだ」って、自分を戒めるサインとして受け取ればいいということ。
ちょっとホッとしたのは私だけではないはず♪
もう「筋肉痛が遅いなんて、年だね」なんてからかわれないように、定期的に運動を取り入れていきましょうね!
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